フィルムカメラとプラハの休日。写真を撮り歩くTerezaさん|things.001

フィルムカメラとプラハの休日。写真を撮り歩くTerezaさん|things.001

 

街ゆく人に声を掛け、モノについてあれこれ訊ねる連載『things.』。決して飾らないけれど、人それぞれにお気に入りのモノがある。第1回目はチェコの首都プラハで出会った女性。大きなクラシックカメラで街なかを撮り歩いている姿が印象的だった。

 

  • Name:Tereza
  • Age:29歳
  • From:プラハ
  • Works:ウェブマーケター
  • Instagram:none

 

― こんにちは。今、何をしているの?

こんにちは。今日はチェコ共和国の建国セレモニーを見にきているの。建国から100周年なのよ。今日はここでパレードが開催されているの。私はプラハに住んでるんだけど、賑やかな街の雰囲気が好きで、そのようすを写真に撮りたくてここに来たわ。

 

― そうなんだ。そのカメラ、クールだね。

これは『ZENIT-E』というロシア製のフィルムカメラね。見た目もクールだし、手に持ったときのしっくりと収まる感じがたまらないわ。

フィルムカメラには5年くらい前からハマって、ずっと ZENIT-E を愛用しているんだけど、ちょっと前に壊れちゃって。買い直そうと思ってネットで探していたら、オリンピックモスクワ大会の記念モデルが売られていて、なんだかスペシャルな感じがしたからそれを買ったってわけ。

 

― フィルムカメラを使っているんだね。その良さってどんなところ?

フィルムはデジタルと違って枚数に限りがあるでしょ? スマートフォンのように何でもかんでも撮るんじゃなくて、1枚ずつじっくりと狙ってシャッターを切る感覚が好きなの。

ちなみに今装填してるフィルムは 36枚撮りのモノクロームフィルム。カラーも良いけれど、モノクロームのノスタルジックな雰囲気もこのプラハの雰囲気には合うわね。

あなたのことも撮っていい?

 

 

Editor’s note
この日、僕はプラハで建国から100周年を祝う人びとを撮影していたのだけれど、同じようにカメラを構えて写真を撮っている女性が Terezaさんだった。真剣な眼差しでファインダーを覗く姿が印象的で、声を掛けてみた。
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鳥羽恒彰 | TSUNEAKI TOBA

26歳のミニマリストの対岸にいる人。物欲を刺激するブログ『トバログ』をやりつつ、旅に出たり、文章書いたり。下手なりに写真を撮るのが毎日楽しい。

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